衆院予算委員会は19日午前、安倍晋三首相と全閣僚が出席し、2015年度予算案に関する基本的質疑に入った。首相は中東の過激派「イスラム国」による邦人人質殺害事件に関連し「(中東)訪問に先立ち、現地情勢などを国家安全保障会議(NSC)で審議した」と明らかにした。
殺害予告がインターネット上に公開された後は「2度にわたって事件に関する詳細な審議を実施した」と説明した。NSCが十分機能を果たしたと強調した上で「人的情報収集力という意味でも格段に(能力が)上がってきた」と語った。
米中央情報局(CIA)を参考にした対外情報機関の設置については「与党で議論が行われているが、政府としても情報の収集、集約、分析の一層の充実、強化に取り組む中で研究していきたい」と語った。自民党の小池百合子氏への答弁。