昨年の東京都知事選と衆院選に立候補し落選した元航空幕僚長の田母神俊雄氏(66)が19日、東京都内で記者会見し、支持者からの寄付などで集めた政治資金1億数千万円のうち約3千万円を、会計責任者の50代男性が私的に流用していたと明らかにした。
田母神氏によると、男性は都知事選直前の昨年1月から、田母神氏の政治団体で会計責任者を務めていた。都知事選で政治団体には、寄付金などで約1億2千万円が集まり、2月の投開票後、約6千万円が残った。
ところが、12月の衆院選前後でさらに数千万円が集まったにもかかわらず、衆院選後に経費の支払いが滞っていることが判明した。刑事告訴も検討しているという。〔共同〕