【モスクワ=田中孝幸】北朝鮮の李竜男(リ・リョンナム)対外経済相は24日、ロシア極東の主要都市ハバロフスクを訪問した。地方政府幹部と会談し、農業や鉄道インフラ、鉱山開発などの分野で具体的な協力案件を進めたい考えを伝えた。
インタファクス通信が報じた。この後、李氏は北朝鮮の官民の要人を連れてモスクワを訪れ、民間レベルの経済協力を話し合う協議会の初会合を開く見通しだ。
ハバロフスクは金正日(キム・ジョンイル)総書記が過去に訪れた経緯があり、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が訪ロした際の訪問地として取り沙汰されている。李氏の訪ロも今春に想定される金第1書記のロシア訪問の地ならしの一環である可能性もある。