JFEホールディングス(HD)は25日、傘下の鉄鋼事業会社、JFEスチールの林田英治社長(64)が4月1日付で社長に就任する人事を発表した。馬田一社長(66)は6月の株主総会で取締役を退任し、相談役に就く。馬田氏はアジアで鉄鋼事業の生産拠点整備を進め、IHIとの造船部門統合も手掛けた。4月に次期中期経営計画がスタートするのを機に体制を刷新する。
林田氏は川崎製鉄(現JFEスチール)出身で、経理や経営企画部門が長い。2002年にNKKとの経営統合でJFEHDが発足した際には経理部門で統合の実務を担った。10年からはJFEスチール社長としてインド鉄鋼大手との提携拡大などを進めた。
林田氏の後任のJFEスチール社長には柿木厚司JFEスチール副社長(61)が昇格する。
林田 英治氏(はやしだ・えいじ)73年(昭48年)慶大経卒、川崎製鉄入社。02年JFEHD常務執行役員、09年JFEスチール副社長、10年JFEHD代表取締役、JFEスチール社長。神奈川県出身。
柿木 厚司氏(かきぎ・こうじ)77年(昭52年)東大経卒、川崎製鉄入社。07年JFEスチール常務執行役員、10年専務執行役員、12年副社長。茨城県出身。