パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスは6日、これまでの政治部門トップのメシャール氏の後任として、ガザ地区の指導者を務めたハニヤ氏を選出した。英BBCなどによると、ハニヤ氏はハマスの国際社会での孤立からの脱却を目指す現実主義者とみられているという。
ハマスは、これまでパレスチナ難民が帰還できるようにイスラエルを倒し、イスラム国家を樹立すべきだと主張してきた。しかし、1日に発表した新政策文書は、闘争する相手をユダヤ人全体ではなく、ユダヤ人国家をつくるためにパレスチナを占領するユダヤ人とするなど、対イスラエルで柔軟路線への変化を示唆する内容となっていた。(イスタンブール=其山史晃)