日銀の黒田東彦総裁は27日午後、都内の日本記者クラブで講演し、国内景気は「緩やかな回復基調が続いている」との見方を示した。先行きについても輸出の緩やかな増加や堅調な国内需要を背景に「潜在成長率を上回る成長が続く」と述べた。
世界経済の緩やかな回復を通じて輸出が緩やかに増加しており、雇用・所得環境の着実な改善が続く中で「個人消費は引き続き底堅く推移する」と話した。こうした輸出の持ち直しや個人消費の底堅さによって「在庫調整が進捗し、生産は持ち直している」との認識を示した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕