大阪府吹田市内の釣具店で小中学生の自分の子供3人に商品を万引きさせたとして、府警吹田署が同府豊中市の防水工の父親(36)と母親(33)を窃盗容疑で逮捕していたことが8日、捜査関係者への取材で分かった。母親は同罪ですでに起訴され、父親は処分保留となっている。両親とも「子供が勝手にやった」と容疑を否認しているという。
逮捕容疑は昨年10月25日午後、吹田市内の釣具店で釣り具セット3点(計約1万7千円相当)を子供3人に万引きさせた疑い。
同署は3人のうち、小学生の次男(12)と長女(9)を保護して児童相談所へ通告。中学生の長男(14)は窃盗容疑で家裁送致され、少年鑑別所に移送された。
捜査関係者によると、店内の防犯カメラの映像や家族間での携帯電話でのメールのやりとりから両親の関与が浮上した。両親は昨年11月に同じ店で自らも商品を万引きしたとする窃盗容疑でも再逮捕されており、父親が起訴され、母親が処分保留となっている。
父親は防水工として一定の収入を得ていたにもかかわらず、約5年前から生活保護費を受け取っており、同署は不正受給の疑いがあるとみて調べている。