【ベルリン=共同】第2次大戦中にユダヤ人ら100万人以上がナチス・ドイツに殺害されたアウシュビッツ強制収容所跡のアウシュビッツ・ビルケナウ博物館(ポーランド南部オシフィエンチム)は、約1億ズロチ(約30億円)を投じて展示内容を刷新すると明らかにした。ポーランド通信が伝えた。
博物館によると作業が完了するのは11年後だが、期間中も博物館を見学できるように段階的に進める予定。現在の展示内容は1955年ごろから大きな変更はなく、収容所に関する最新の研究結果を展示に反映させるのが狙いという。
費用を負担するポーランド政府は「アウシュビッツの歴史を現代的な方法で伝えることが、新しい世代にユダヤ人大量虐殺の実態を理解してもらうために必要だ」としている。