9日午後の東京外国為替市場で円相場は一段安となった。12時30分すぎに一時1ドル=121円14銭近辺と、前週末6日の17時時点に比べ1円4銭の円安・ドル高水準を付けた。6日のニューヨーク市場で付けた約3カ月ぶりの円安・ドル高水準である121円29銭に迫った。新規の取引材料は伝わっていないが、「6日発表の2月の米雇用統計が米労働市場の回復を示す内容となり米連邦準備理事会(FRB)が年央にも利上げするとの見方」(国内銀行)が蒸し返され、円売り・ドル買いが優勢になっているという。
円は対ユーロでは伸び悩んでいる。12時30分すぎに1ユーロ=131円29銭近辺と、この日の安値を付けた。前週末17時時点に比べると1円11銭の円高・ユーロ安水準となる。対ドルで円売りが出ると、対ユーロの取引でも円売りが優勢になった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕