しゃぶしゃぶ店を運営する木曽路(名古屋市)が牛肉の産地を偽っていた問題で、大阪府警生活環境課は20日、30~40代の元料理長4人=いずれも諭旨解雇=と、同社を不正競争防止法違反(誤認惹起〈じゃっき〉)の疑いで書類送検した。
書類送検容疑は2012年11月~14年7月、北新地店(大阪市)など3店舗で、松阪牛や佐賀牛とメニューに表示しながら、別の産地の和牛を使用し、計7100食を販売した疑い。
同課によると、元料理長らは「原価率を抑えるため、安くても品質の良い牛肉を使えば何とかなると思った」などと供述しているという。
木曽路は「捜査には全面的に協力した。今後も再発防止に努めたい」としている。同社は昨年9月、4人を諭旨解雇。今年2月末までに、客から約1270件の申し出があり、計約2360万円を返金したという。