東京ガス(9531)は26日、今後5年間の事業方針などを示す2015年度の供給計画を発表した。15~19年度の設備投資は総額で7652億円を計画する。茨城県日立市での液化天然ガス(LNG)基地建設に投じるほか、耐震対策や経年設備の改修・更新に充てることで安定製造体制を強化する。前回計画(14~18年度)からは415億円の増加となった。
ガス販売量は年平均2.9%増加し、19年度に約177億立方メートルになると見込む。緩やかな景気回復を背景に工業用分野を中心に需要が伸びている。前回計画の見通し(年平均3.1%)からは下方修正した。
ガス販売量の4割強を占める工業用は年平均4.6%の伸びを見込む。広域エリアへの展開や他燃料からの切り替えなどで販売量が増え、19年度には約88億立方メートルを見込む。商業用はコージェネレーション(熱電併給)システムの普及・拡大により年2.5%の伸びとした。一方、家庭用は世帯当たりの人数減などを受け年0.4%の低成長を見込む。〔日経QUICKニュース(NQN)〕