JFEホールディングス(5411)傘下の鉄鋼事業会社、JFEスチールの新社長に4月1日付で就く柿木厚司副社長は26日午後、同日付で会長に就任した日本鉄鋼連盟(鉄連)の記者会見で、「今のところ高炉の休止や設備集約は考えていない」と述べた。新日鉄住金(5401)は今月3日、2018年度末をメドに八幡製鉄所小倉地区(北九州市)の高炉1基を休止することなどを発表している。
柿木氏はJFEスチール発足時に一部の高炉や下工程の設備を休止していることを説明した。また、世界的に鉄鋼は供給過剰にあるとの認識を示した上で、「(JFEスチールとして)グローバル競争に勝つためにコスト競争力の向上が不可欠。状況変化をみながら最適な生産体制を考えていく」とも述べた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕