【ベルリン=共同】フランス南部の旅客機墜落でドイツの検察当局は26日、旅客機を故意に墜落させた疑いが浮上しているアンドレアス・ルビッツ副操縦士(27)のドイツ西部デュッセルドルフにある自宅を家宅捜索した。旅客機を墜落させる動機や背景がなかったかどうか糸口を探る方針。ドイツのメディアが伝えた。
捜索はフランスの検察当局の要請を受けて実施、独仏が連携して原因究明に乗り出した。フランス検察は副操縦士が「故意に機体を破壊しようとした」として殺人容疑での捜査を検討すると表明している。捜索により最近の精神状態にも迫りたい考えとみられる。
DPA通信によると、旅客機の操縦士らを対象にドイツ当局が行っている調査で、副操縦士と過激派との関連は確認されていない。一番最近の調査はことし1月に行われたという。アーネスト米大統領報道官も26日、テロとの関連は把握していないと述べた。
副操縦士の年齢についてフランス当局は28歳としていたが、米紙ニューヨーク・タイムズによると、ドイツ地元当局の発表から、1987年12月生まれの27歳と分かった。