【ニューヨーク=共同】オリンパスの米国法人は26日、同社の内視鏡を使う米国の病院で薬剤耐性菌感染による複数の死者が出たとされる問題で、再発防止のために洗浄と消毒に関するマニュアルを改良したと発表した。米食品医薬品局(FDA)はこの日、医療関係者にマニュアル改良を伝えて注意を呼び掛けた。
問題の内視鏡は十二指腸用で構造が複雑で洗浄しにくく、耐性菌の感染が広がった原因とされる。新たなマニュアルでは洗浄と消毒を徹底するために手順を改良した。
この問題では、患者の家族らが損害賠償などを求めてオリンパスの米法人を訴えたり、下院議員が同法人に対して質問状を送ったりしていた。