タカタ(7312)は27日、同社が製造したエアバッグの欠陥問題を巡り、同社と米国子会社2社がカナダの消費者から3件の集団訴訟を提起されたと発表した。米国子会社2社はそれぞれ訴状の伝達を受け取っているという。
訴えたのはオンタリオ州でタカタ製エアバッグを搭載した車両を保有する消費者やリコール(回収・無償修理)の対象車両を保有する消費者らで、損害賠償を求める集団訴訟をオンタリオ州の裁判所に起こした。訴状によると原告側は一般的賠償及び懲罰的賠償として合計で約2288億円を請求している。
タカタ製エアバッグに関しては米国やカナダで複数の集団訴訟が起こされているが、「損害賠償請求額が明らかになったのは今回が初めて」(同社)という。
タカタ側は請求金額について「あくまでも原告らが現時点で請求している金額であり、実際に支払われることが決定されたものではない」としたうえで、「現時点で訴訟等による金額的な影響を合理的に想定することは困難」としている。〔日経QUICKニュース(NQN)〕