日立製作所は30日、中国での日系メーカー向けにIT(情報技術)を使った物流の効率改善サービスを始めると発表した。ITで原材料調達から、工場生産、倉庫での在庫、顧客への納入までを把握し、調達や保管、輸送の無駄を省くことで2割の物流費削減を実現する。将来は東南アジア諸国連合(ASEAN)地域まで広げる。
4月1日付で日立中国に「スマートロジスティクスサービス事業推進部」を新設する。日立のコンサルティング部門とIT部門、日立物流、日立ハイテクノロジーズの中国事業の一部を集約した組織で、2018年度までに累計で700億円の売上高を目指す。
日立は14年から中国のグループ会社で物流の効率改善を進めており、物流費を10~20%削減したという。