【ロンドン=黄田和宏】英国南部で大型の陸上油田が発見されたことが9日、明らかとなった。埋蔵量は最大で1000億バレルと試算でき、北海油田の過去40年間の採掘量(450億バレル)の2倍以上にあたる。過去30年間で発見された英国の油田では埋蔵量で最大規模といえる。商業生産が実現すれば、北海油田の生産量の減少を補えるとの見方もある。
探査会社のUKオイル&ガス・インベストメンツが同日発表した。油田が発見されたのはロンドン郊外のガトウィック空港に近い地域で、将来的には1平方マイル(約2.5平方キロメートル)あたり1億5800万バレルを採掘できそうだという。だが、この地域の地質の特性を考慮すると、現時点で採掘可能なのは全体の15%程度にとどまると同社はみている。