10日午前の東京外国為替市場で円相場は4日続落して始まった後、底堅い展開となっている。10時時点では1ドル=120円46~48銭近辺と前日17時時点に比べ19銭の円安・ドル高水準で推移している。同日の東京株式市場で日経平均株価が取引時間中としては2000年4月17日以来、約15年ぶりに2万円の大台を上回る場面があった。ただ、外為市場では「既に日経平均先物が2万円を超えていたため、日経平均が2万円台に上昇することは織り込んでいた」(国内銀行)との見方が多く、反応は限られた。
きょうは事業会社の決済が集中しやすい5.10日(ごとおび)とあって、10時前の中値決済については「ドルが不足していた」(国内銀行)との観測が出ていた。ただ、国内輸入企業の円売り・ドル買いの規模は小さく、相場への影響は限定的だった。
円は対ユーロで続伸後、もみ合っている。10時時点では1ユーロ=128円60~63銭近辺と同61銭の円高・ユーロ安水準で推移している。
ユーロは対ドルで続落して始まった後、やや下げ渋っている。10時時点では1ユーロ=1.0674~77ドル近辺と同0.0069ドルのユーロ安・ドル高水準で推移している。持ち高調整のユーロ買い・ドル売りがやや入った。〔日経QUICKニュース(NQN)〕