映画館最大手のTOHOシネマズ(東京・千代田)は13日、映画チケットの共同購入サイト「ドリパス」の事業を5月1日付でヤフーから買収すると発表した。買収額は非公表。ドリパスは映画のチケットを会員制サイトで販売し、一定数以上売れれば、実際に映画館で上映するサービスを展開している。
TOHOシネマズは映画館の客数が落ち込む時期にドリパスで成立した作品を上映して稼働率を上げたい考え。現在は新作の上映が中心だが、一般上映が終了した作品や名作など、消費者のニーズを把握する狙いもある。地方の映画ファンの掘り起こしにもつなげたい考えだ。
ドリパスは2010年からサービスを始め、13年にヤフーが買収した。ヤフーはこれまでTOHOシネマズなど映画館と連携してサービスを提供し、年間約200作品の上映実績がある。