ハンバーガーチェーンにも値上げの波が広がってきた。モスフードサービスは17日、ハンバーガー店「モスバーガー」の商品を5月19日から値上げすると発表した。全商品の約9割を対象に10~70円引き上げる。「フレッシュネスバーガー」を運営するフレッシュネス(東京・中央)も今月22日から値上げする。牛肉など原材料の値上がりや人件費の上昇を各社とも企業努力で吸収しきれなくなっている。
モスフードサービスは主力商品のモスバーガーを現在の340円から370円に引き上げる。同社が値上げを実施するのは2013年10月以来。
フレッシュネスも主力のクラシックバーガーなど12品目を10~40円値上げする。値上げと同時に生野菜をすべて国産に切り替えるなどして付加価値を高める。
今月15日にはゼンショーホールディングスが牛丼店「すき家」の牛丼商品を値上げしたばかり。牛肉価格の高騰などで大手牛丼チェーン3社は相次いで価格を引き上げてきたが、ハンバーガーチェーンも同様の事情で値上げに踏み切らざるを得なくなった。値上げで収益は改善される見込みだが、客離れの懸念もある。