甘利明経済財政・再生相は20日朝、日米の環太平洋経済連携協定(TPP)交渉を巡る閣僚協議について「日米交渉の最大のヤマ場になる」と述べた。その上で「国益を踏まえながら、どう日米間の距離を縮めていくか、最大の努力をしていきたい」と強調した。
甘利氏はきょうの閣僚協議が「極めて厳しいやり取りになろうかと思う」と指摘。事務レベル協議で交渉が難航した内容に関し「閣僚だからこそ詰める点もあろうかと思う」と語り、交渉に「全力で取り組んでいきたい」と意気込みを示した。
都内で閣僚協議を前に記者団に語った。日米のTPP交渉は15日に事務レベル協議を再開後、19日から閣僚協議を開き、甘利氏が米通商代表部(USTR)のフロマン代表と交渉に臨んでいる。残るコメや自動車分野で交渉を前進させ、28日の日米首脳会談につなげたい考えだ。〔日経QUICKニュース(NQN)〕