日本チェーンストア協会が21日発表した3月の全国スーパー売上高は全店ベースで1兆978億円だった。既存店ベースでは前年同月比8.6%減となり、12カ月連続で前年を下回った。家具や家電などを中心に消費増税前の駆け込みの反動が重荷となった。
商品別売上高は家具など住宅関連品が19.2%減、家電が24.8%減と落ち込んだ。カーテン、カーペットやテレビなどで消費増税の反動の影響が大きかった。半面、焼き鳥など総菜は8.1%増と伸びた。
記者会見した日本チェーンストア協会の井上淳専務理事は「3月は前回の消費増税の反動以来の落ち込みで厳しかった」と話した。一方で、「15年度は賃金上昇や原油価格の下落傾向が追い風となる。5月以降の消費が回復するかどうかが日本経済にとっての鍵だ」と述べた。
同日発表した2014年度の全国スーパー売上高は12兆9381億円だった。既存店ベースでは2.5%減と2年ぶりのマイナスだった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕