独フォルクスワーゲン(VW)の日本法人は2018年をめどに、国内新車販売台数を14年に比べて6割多い約11万台に引き上げる。今後3年で正規販売店を80店増やすほか、社名を前面に打ち出したテレビCMを流すなどブランド力の強化を進める。同社の国内販売は14年まで2年連続で6万台を超え、いずれも過去最高を更新した。11万台に届けば日本車メーカーにも迫る規模になる。
庄司茂社長が21日、記者会見で明らかにした。9月に川崎市で同社として13年ぶりの新規直営店を出すなど、現在250店ある国内店舗網を18年に333店まで広げる。
テレビCMではメーカー名を前面に打ち出す。「これまで『ゴルフ』や『ビートル』など車種名の認知度は高かったが、今後はVWブランドも知ってもらいたい」(庄司社長)として「ワーゲン」という愛称を使った広告宣伝を増やす方針だ。