日銀の黒田東彦総裁は23日に参院財政金融委員会に出席し、2%の物価安定目標については「2015年度を中心とする期間」に達成するとの見通しを改めて示した。ただ、原油価格の動向によっては多少前後する可能性があるとの考えを述べたうえで、「原油価格の動向を十分に見ていきたい」とした。
19日に米ミネソタ州で講演した際に2%の達成時期について「15年度または16年度の早い時期」と英語で述べたことについては、「15年度を中心とする期間」と同じ意味としたうえで「(2%の達成は)2016年度に若干はみ出す可能性がある」との見方を改めて示した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕