日本フードサービス協会(東京・港)が27日発表した3月の外食売上高(全店ベース)は、前年同月比4.6%減と2カ月ぶりに前年実績を下回った。前年同月に比べ土曜日が2日少なかったことなどから、多くの業種で客数が前年を下回った。ファミリーレストランは高単価商品の投入で客単価が上昇し、好調な売り上げとなった。
業態別の売上高はファストフードが10.0%減だった。そのうちハンバーガー店などの「洋風」は、新商品の販売で好調な店もあったが、全体として売上高は19.6%減、客数は18.2%減だった。日本マクドナルドの異物混入問題の影響も引き続き残ったとみられる。パブ・居酒屋の売上高は前年同月比6.7%減だった。居酒屋は土曜日日数の減少などが響き、売上高8.1%減、客数は7.2%減と不振だった。
一方、ファミリーレストランは前年同月比2.0%増だった。そのうち「洋風」と「中華」の客数が前年同月を下回ったが、ファミリーレストラン全体の客単価は前年同月を上回った。喫茶も客単価上昇により、3.7%のプラスだった。