経済産業省が28日に発表した3月の商業動態統計(速報)によると、小売業販売額は前年同月比9.7%減の12兆3960億円だった。前年に消費増税前の駆け込み需要があった反動で、下げ幅は1998年3月以来、過去2番目の水準だった。マイナスは3カ月連続。2月は1.7%減だった。
機械器具小売業は白物家電などに駆け込み需要の反動が大きく出て27.9%減と落ち込んだ。原油安の影響で燃料小売業も20%減となったことも響いた。
百貨店とスーパーを含む大型小売店は12.3%減の1兆7149億円だった。既存店ベースの販売額は13%減だった。既存店のうち百貨店は17.7%減、スーパーは10.1%減だった。
コンビニエンスストアの販売額は3.8%増の9054億円。既存店ベースは0.6%減だった。
あわせて発表した2014年度の小売業販売額は前年度比1.2%減の139兆4590億円と、5年ぶりの減少だった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕