【パリ=竹内康雄】米南部テキサス州で3日にイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画展が襲われた事件で、過激派「イスラム国」(IS=Islamic State)は5日、自らが運営するラジオ局を通じて犯行声明を出した。AFP通信が報じた。
声明は「2人の戦士は風刺画展に攻撃を与えた」と認めた上で、米国には「より大きく、よりつらいものが準備されている。イスラム国の戦士によって、より恐ろしい事態を見るだろう」とさらなるテロを計画していると警告した。
風刺画展はイスラム教に批判的なニューヨークの団体「米国の自由と防衛イニシアチブ」が主催した。事件の容疑者の男2人は警察官にその場で射殺され、警備員1人が撃たれて負傷した。
複数の米メディアによると、2人のうち1人は米連邦捜査局(FBI)が数年にわたり監視してきたエルトン・シンプソン容疑者(30)。イスラム教の聖戦「ジハード」に参加しようとした疑いで捜査対象になった。ソマリアに渡航しようとしたことに関連して有罪となっている。もう1人はナディール・スーフィ容疑者(34)であることが判明した。