箱根山の噴火警戒レベル引き上げに伴い、多くの観光客が訪れる大涌谷の半径約300メートルの範囲に避難指示を出した神奈川県箱根町の山口昇士町長は6日朝、防災服に身を包んで記者会見し「観光への影響は非常に厳しい。大涌谷周辺だけだが、風評被害が恐ろしい。早く終息してほしい」と話した。
町によると、避難指示は6日早朝、町の防災無線を通じ放送した。範囲内に住民はいないが、ロープウエーの大涌谷駅や土産物店、観光施設があり、立ち入っている人がいる可能性があるための措置。路線バスでも周知を図り、通行止め地点には警察官が配置された。
町民には平常通りの生活を呼び掛け、小中学校はゴールデンウイーク明けの7日から通常通り授業を行う。〔共同〕