東京都港区東麻布にある浄土宗の寺院「心光院」で、国の登録有形文化財になっている表門の柱と扉に液体をかけたような染みが付いているのが9日までに見つかった。寺社などに油のような液体がまかれる事件が各地で相次いでいるが、都内で被害が確認されたのは初めて。警視庁が関連を調べている。
警視庁によると、本堂の耐震工事のため、8日朝に心光院を訪れた建設会社の作業員が、表門の柱などが黒ずんでいるのを見つけた。同庁は液体の特定を急ぎ、器物損壊容疑を視野に調べる。同院は「大変残念。このようなことが二度と起こらないようにしてほしい」と話している。