福田康夫元首相は9日、都内で記者会見し、安倍晋三首相が今夏に出す戦後70年談話について「関係する国々の共感を得るようなものでなければならない」と述べた。歴史認識で反発する中韓両国に配慮する必要があるとの認識を示したものだ。「日米関係の良さが、世界にどれだけ良いかを示しながら進むことが大事だ」とも語った。
「パシフィック・ビジョン21」は同日、2日間の日程を終えて閉幕した。福田氏はデニス・ハスタート元下院議長らと共同議長を務めた。同会合は「志をともにする国々と協力し、共通の価値観と利益に基づくネットワークを発展させる」などとした共同議長声明をまとめた。