【ニューヨーク=共同】米東部フィラデルフィアの脱線事故現場では、大破した車両のそばで負傷した乗客が助けを求めた。救助隊員らはサーチライトの光を頼りに夜通し救出作業を続けた。一夜明けた13日朝には事故の激しさが一層明らかになり、一部の車両は空き缶をねじりつぶしたように完全に壊れていた。
列車に乗り合わせた元下院議員パトリック・マーフィー氏は、米テレビに「時速100キロ前後で走行中、突然脱線した」と振り返った。
脱線の衝撃は想像を超える激しさだったとみられ、乗客は座席から投げ出され、かばんやパソコンが宙に飛んだ。ある乗客は「座席が外れて車内を転がり、頭上の荷物棚には2人が挟まった」と証言した。27歳の乗客はAP通信に「かなりのスピードでカーブに入り不安になった。自分も車内を舞った」と語った。