中四国、近畿の7県の知事で構成する「瀬戸内ブランド推進連合」は15日、2015年度の事業計画を決めた。瀬戸内の観光や食を広く発信する。観光庁が募集する訪日観光客向けの広域観光ルート計画も共同で提案する。20年の東京五輪に向け、瀬戸内地域の観光地としての知名度を向上させる。
岡山市内で開いた会合には広島、香川など5県の知事と兵庫、山口の副知事が出席した。国庫負担金を含む予算は約9500万円で、7県が共同で負担金を出し合う。観光商品の開発やイベント支援のほか、来春に香川県の直島で開く瀬戸内国際芸術祭を前に、芸術をテーマにした観光について情報発信を強化する。
国に申請する広域観光ルート形成の計画案についても議論した。神戸、岡山、道後などの観光拠点をつなぐ取り組みや芸術、サイクリング、クルーズなど外国人が好むテーマごとの観光地作りを進める。
外国人誘客では、20年までに外国人の延べ宿泊数を13年の約3倍に増やす目標を立てた。瀬戸内の知名度を、沖縄や北海道に並ぶ水準にまで引き上げる計画だ。