【ワシントン=吉野直也】米国防総省のウォーレン報道部長は18日、ハワイ州で17日に起きた海兵隊の新型輸送機MV22オスプレイの事故後も、沖縄県を含む日本でのオスプレイ運用計画に現時点で「変更はない」と明言した。国防総省で記者団の質問に答えた。
2017年から横田基地(東京都福生市など)に空軍仕様のCV22オスプレイを配備する計画についても「変更はない」と言明した。MV22の事故原因は「まだ分からない」と述べた。原因究明には数カ月かかる可能性がある。
ウォーレン氏は事故がオスプレイの安全評価に影響を与えないとの認識を表明した。同時に「日本での飛行を調整する計画はない。沖縄での飛行に変更を加える予定はない」と語った。
米軍はMV22はすでに沖縄県の普天間基地(宜野湾市)で24機を運用しており、翁長雄志沖縄県知事は原因が特定できるまで飛行を停止するよう求めている。
MV22は飛行を停止しておらず、事故機が参加していた訓練を継続する見通しだ。事故機には22人が乗っており、死亡した海兵隊員1人を除く21人が病院に搬送された。