【ワシントン=共同】米海兵隊は20日、ハワイで17日に起きた新型輸送機MV22オスプレイの着陸失敗事故で負傷した海兵隊員1人が新たに19日に死亡したことを明らかにした。事故の死者は計2人になった。
米国防総省は、日本国内に配備済みのオスプレイの運用や将来の配備計画を変更しない方針を表明している。死者が増えたことで、方針の見直しを求める声が強まりそうだ。
カリフォルニア州キャンプ・ペンドルトンの第15海兵遠征部隊所属のMV22は、オアフ島で22人が乗り組んで訓練中に事故を起こし炎上した。
海兵隊によると、20日の段階で2人がなお入院しているが、容体は安定している。18人は既に退院したという。
事故の初期調査ではMV22の機体に不具合は見つからなかったとしている。
米軍は24機のMV22を米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)に配備しており、空軍仕様のCV22オスプレイを米軍横田基地(東京都福生市など)に配備する計画。自衛隊もMV22とほぼ同じオスプレイの佐賀空港配備を計画している。
オスプレイは開発段階で事故が続き、安全性を懸念する声が根強い。