国土地理院(茨城県つくば市)は22日、箱根山(神奈川県箱根町)の大涌谷で、噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に引き上げられた直後の7日から2週間で、地面が最大約15センチ隆起していたと発表した。また、火山活動が活発化する前の昨年10月上旬と比べ、最大で約20センチ隆起していた。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が運用する陸域観測技術衛星「だいち2号」で観測した昨年10月9日と今年5月7日、21日のデータを国土地理院が比較した。
今回約15センチの隆起が観測された地点は、7日に約6センチの隆起が確認された場所から、南西に数十メートル離れていた。国土地理院はこれまでに大涌谷の直径約200メートルの範囲で、地殻変動による隆起を確認しており、変動の範囲に大きな変化はないとしている。〔共同〕