栃木県真岡市で平沢愛実さん(失踪時21)とみられる女性の遺体が見つかった事件で、詐欺容疑で逮捕された石崎康弘容疑者(42)と手面真弥容疑者(25)は「借金があり金に困っていた。引き出した金の一部は既に使った」と供述していることが23日、捜査関係者への調べで分かった。
捜査関係者によると、2人は平沢さんの口座から800万円を詐取したとされ、県警は平沢さんが大金を持っていることを知っていたとみて、動機の解明を進める。
県警によると、石崎容疑者は平沢さんと普段から連絡を取り合う仲で、石崎容疑者と手面容疑者も数年来の知人だった。一方、手面容疑者と平沢さんとの接点は不明で、県警は3人の関係を慎重に調べている。
平沢さんの自宅には荒らされたり侵入されたりした痕跡がないことも判明。県警は、通帳や印鑑を自宅の外に持ち出した平沢さんと2人が接触し、何らかの方法で通帳と印鑑を入手したとみている。手面容疑者が平沢さんになりすまし、現金を引き出したとされる。
平沢さんの口座から現金を引き出す不審者が防犯カメラに記録されていたことなどから2人が浮上した。〔共同〕