静岡県警藤枝署は1日、違法改造した散弾銃を所持し、検査の際に同署内で誤射したとして、銃刀法と火薬類取締法違反の疑いで、藤枝市の70代の無職男性を書類送検した。誤射した後にこの銃を分解、決められた数より多く弾を装填できるよう改造していたことが分かったという。
藤枝署によると、男性は4月14日、同署であった猟銃所有者の一斉検査に参加。ケースに戻す際、弾を入れたままなのを忘れて引き金に触れ誤射した。弾は床に当たり、けが人はいなかった。弾倉には本来2発のところ、3発以上入るよう改造していた。
男性は「猟をしやすいよう連射できるようにした。これまでは検査の時だけ元に戻していた」と説明。反省し所有する他の銃も自主的に署に引き渡した。
通常の検査では内部の改造までは分からないといい、藤枝署は「検査に問題はなかった」としている。〔共同〕