【ソウル=共同】韓国保健福祉省は3日、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスに感染した疑いのある人が398人に上ったと明らかにした。感染者は新たに5人確認され、韓国人の感染者は死者2人を含む計30人となった。感染者と接触し、自宅や医療機関で隔離措置の対象となった人は1300人を超えた。
感染疑いが400人に迫ったことで、感染者がさらに増える恐れが出てきた。新たな感染者5人のうち1人は、最初の患者の男性(68)から感染した人物を介し、さらに感染が広がった「3次感染」。3次感染はこれで3人になった。
今回の3次感染者はこれまでの2人と同様、最初の感染者と同じ病棟にいた男性(40)が転院した先の病院で感染が確認された。この男性は転院を繰り返しており、今回の3次感染者と前の2人は別の病院の患者。残る4人の感染者は、最初の感染者の男性と同じ病棟の入院患者やその家族ら。
大統領府は3日、朴槿恵大統領が主宰し同日午後、防疫態勢の問題点などを協議する官民合同の緊急会議を開くと明らかにした。感染拡大を受け、休校となった小中高校は200校以上に上った。