総務省は国の債権管理に関する報告書をまとめた。2013年度末時点の中央官庁や出先機関の債権約382億円のうち、約4億7千万円が時効により回収困難になっていた。同省は厚生労働省や外務省など11府省に督促や差し押さえをしっかりやるよう勧告した。
国の債権のうち13年度末で支払期限を過ぎていたり回収の可能性が低かったりした2469件、総額約382億円を抽出して状況を調べた。
回収困難だった債権額を機関別にみると、約3億5千万円(28件)の厚労省が最も多く、約4千万円(6件)の日本年金機構、約2千万円(9件)の環境省が続いた。
政府機関が立て替えた自動車事故の損害賠償金が返ってこなかったり、各種保険給付の過払い金が返ってこなかったりするケースがあった。