8日の東京外国為替市場で円相場は続落した。17時時点では1ドル=125円24~27銭近辺と、前週末5日の17時時点と比べて54銭の円安・ドル高水準で推移している。
朝方から円売り・ドル買いが優勢だった。5月の米雇用統計が市場予想を上回ったことで米国の早期の利上げ観測が強まり、約13年ぶりのドル高・円安水準を付けた前週末の海外市場の流れを引き継いだ。
ただドル買いが一巡すると、利益確定を目的とした円買い・ドル売りが入り、円の下値を堅くした。日経平均株価が軟調だったことも円買い・ドル売りにつながった。
日本時間夕方に仏当局者の話として、オバマ米大統領が「強いドルは問題」と発言したと伝わるとドル売りが出て、円相場は124円99銭近辺まで下げ幅を縮小する場面があった。ただ関連報道によるドル売りは一時的だった。
9~17時での円の安値は125円63銭で値幅(高値と安値の差)は64銭程度だった。
円は対ユーロで反発した。17時時点では1ユーロ=139円81~84銭近辺と同78銭の円高・ユーロ安水準で推移した。対ドルで円が下げ渋った流れが、円の対ユーロ相場にも波及した。
ユーロは対ドルで反落した。17時時点では1ユーロ=1.1162~65ドル近辺と同0.0112ドルのユーロ安・ドル高水準で推移した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕