9日早朝の東京外国為替市場で円相場は4営業日ぶりに反発して始まった。8時30分時点では1ドル=124円60~63銭近辺と、前日17時時点に比べ61銭の円高・ドル安水準で推移している。前日の海外市場で目先の利益を確定する目的の円買い・ドル売りが膨らんだ流れを引き継いで始まった。前週末の米雇用統計発表後に円安・ドル高が一段と進んだが、「米国が一段のドル高を望んでいないのではないか」との思惑が対ドルで円を支えている面もある。もっとも、朝方の東京市場では新規の材料に欠ける中、散発的な円売り・ドル買いが出ており、円の上値の重さが目立つ。
円はユーロに対して反落して始まった。8時30分時点では1ユーロ=140円54~57銭近辺と、同73銭の円安・ユーロ高水準で推移している。前日の海外市場でユーロが対ドルで上昇したことにつれて、対円でもユーロ買いが優勢となった流れを引き継いだ。
ユーロの対ドル相場は反発して始まった。8時30分時点では1ユーロ=1.1277~80ドル近辺と、同0.0111ドルのユーロ高・ドル安水準で推移している。ドイツなど欧州長期国債の利回り上昇を受け、前日の海外市場で欧米金利差縮小を見込んだユーロ買い・ドル売りが優勢となった流れを引き継いだ。〔日経QUICKニュース(NQN)〕