噴火に伴う全島避難が続く鹿児島県の口永良部島に12日、消防団員や酪農家ら計約40人が漁船などで一時帰島した。島の港や道路に異常はなく、屋久島町の荒木耕治町長は記者団に、町営フェリーを使った住民のマイカー搬出を早期に実施する意向を示した。
車を運び出す際にフェリーが接岸する本村港は、土砂が流入して水深が浅くなっている可能性があったが、十分な水深を確認。町道も崖崩れなどはなかった。
酪農家2人は、牛や豚の健康を確認。国土地理院の職員は、地殻変動を監視するための全地球測位システム(GPS)機器を設置し、九州電力や携帯電話会社の関係者も施設メンテナンスで同行した。〔共同〕