専門家でつくる気象庁の火山噴火予知連絡会は15日、御嶽山(長野・岐阜県)の火山活動が低下し、「昨年9月と同程度の噴火の可能性は低下している」との見解をまとめた。同庁は噴火警戒レベル3(入山規制)から2(火口周辺規制)への引き下げを検討する。
4月に警戒レベル2と同程度の火口周辺警報が出た蔵王山(山形・宮城県)では、5月下旬から火山性地震の回数が減少した。気象庁は地元自治体と防災対策を改めて協議したうえで、警報の解除について判断する。
このほか、予知連は5月29日に噴火した口永良部島(鹿児島県)の火山活動について、「火山活動は活発で、引き続き噴火が発生する可能性がある」とした。箱根山(神奈川県)の大涌谷周辺でも小規模な噴火に警戒を求めた。