【NQNニューヨーク=古江敦子】17日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前日比10銭円安・ドル高の1ドル=123円40~50銭で取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)による米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明公表までは、先行きの政策金利の引き上げを見込んだ円売り・ドル買いが優勢だった。FOMC声明の公表後は利上げペースは緩やかになるとの見方が強まり、円は下げ幅を縮めた。
円はアジア欧州市場で売られた地合いを引き継いで安く始まった。午後のFOMC公表までは、FRBが先行きの利上げについて前向きな姿勢を示すとの思惑などから円売り・ドル買いが優勢となった。円の安値は124円46銭だった。
午後にFOMC声明が公表されると、2016年と17年の政策金利見通しの引き下げなどから、FRBは利上げを緩やかに進めるとの受け止めが広がった。円の買い戻しが優勢となり、ドルは上値を重くした。外国為替市場では「声明の景気認識が想定ほど強くなかった」との指摘もあった。
円の高値は123円21銭だった。
円は対ユーロで反落し、前日比1円20銭円安・ユーロ高の1ユーロ=139円90銭~140円00銭で取引を終えた。ユーロがドルに対して上昇し、円に対してもユーロ買いが優勢になった。
ユーロは対ドルで反発し、前日比0.0095ドル高い1ユーロ=1.1335~45ドルで終えた。FOMCの結果を受け、米国での利上げペースが緩やかになるとの見方から、ユーロ買い・ドル売りが優勢になった。
ユーロの高値は1.1358ドル、安値は1.1206ドルだった。