心臓の壁が硬くなり心不全につながる難病「拘束型心筋症」を患う千葉県流山市の金沢佳代ちゃん(1)が米国で心臓移植手術を受けるため、支援者らが呼び掛けていた募金が27日までに2億6千万円を超え目標額に到達した。7月下旬に渡米し、コロンビア大で移植の順番を待つ。
父親の輝宏さん(38)は「多くの方から生きる可能性をいただき、ありがとうございます。闘病は続くので、温かい応援をお願いします」と感極まった様子で話した。
佳代ちゃんは合併症のため国内移植を待てず米国での移植を選んだ。手術代や渡航費など2億4500万円が当面必要で、治療を終えて残った資金は他に必要としている患者への寄付に充てる。
支援団体の「かよちゃんを救う会」によると、6月の渡航を予定していたが資金が集まらず断念。薬による治療の限界が心配されたが、この1週間に新聞などの報道がされたことで全国から多数の申し込みがあり、1億円以上が集まった。〔共同〕