菅義偉官房長官は29日夕方の記者会見で、ギリシャの債務不履行(デフォルト)の懸念が高まり、同日の日経平均株価が今年最大の下げ幅となる急落を演じたことを巡り、「コメントすることは市場に無用の混乱を引き起こすため控えたい」と前置きした上で「政府としてはギリシャ問題はじめとする市場の動きをしっかり注視していく」と述べた。直近の株式相場の値動きが大きくなっているとの指摘に対しては「株価には色々な調整などがあるのは事実なのだろう」と語り、急上昇が続いた反動が株急落の一因との見方を示した。
政府の対応として「ギリシャ問題の情勢分析、対応に遺漏のないように政府・日銀との間でしっかり協力するよう指示している」と強調。「財務省、金融庁、日銀との間で今日の午前7時半にそうした会合も開催している」と明らかにした。〔日経QUICKニュース(NQN)〕