酒類の輸入販売を手掛けるガイアフロー(静岡市)グループは1日、オクシズと呼ばれる静岡市の中山間地にウイスキー蒸留所を建設すると発表した。2000平方メートルの市有地を借り、約4億円を投じて今秋にも製造棟と貯蔵棟の建設を始める。同じく静岡市玉川地区で住民団体が開設を進める地場産品を生かした加工所と連携し、にぎわい創出も目指す。
9月に着工し、来春に製造を始める。生産量は年間約10万リットル(700ミリリットルボトルで約28万本分)を予定する。約4億円の投資額のうち、商工中金静岡支店と清水銀行が1日、それぞれ1億円を融資した。追加融資も予定している。蒸留所には将来、物品販売所や見学施設も設ける計画という。
同日には玉川地区の地域住民団体「Refre玉川」が、隣接地に地元農産物の加工所を開発すると発表した。中山間地の活性化を支援する事業の一環として、市が約1000万円の開発費の一部を補助する。