大分県警は3日までに、還付金詐欺事件の捜査の過程で、誤って協力者の80代女性から犯人側にATMで約100万円を送金させるミスをしたと明らかにした。県警は女性に謝罪し、国家賠償法に基づき6月26日に全額を賠償した。
県警によると、今年1月27日、同県国東市の女性宅に市役所職員を名乗る男から「医療費の払い戻しがある」と電話があり、女性は現金約100万円を振り込んだ。
同28日にも銀行員を名乗る男から「ミスがあったので再度手続きをする」と電話が入ったが、不審に思った女性が国東署に相談。同署は振込先の口座を特定するため、女性にだまされたふりをしてもらうことにした。
女性が携帯電話で男と話しながらATMを操作。署員は隣でイヤホンを通じて通話内容を確認していたが、ATMの操作を止め損ねて、女性は再び約100万円を振り込んだ。男らの逮捕には至っていない。〔共同〕