奈良県香芝市で小6女児(11)が行方不明になり、翌日に保護された事件で、監禁容疑で現行犯逮捕された同県橿原市の無職、伊藤優容疑者(26)が「女児とは(事件当日に)初めて会った。現場から連れ去り、車で監禁していた」と供述していることが6日、県警への取材で分かった。
伊藤容疑者が帰宅した形跡は確認されず、県警は女児を車で長時間監禁していた疑いがあるとみている。
県警によると、被害に遭った女児は「車に乗せられた」などと説明。県警は今後、同容疑者の自宅や車を家宅捜索し、女児が保護されるまでの足取りを調べる。
女児は4日午後1時50分ごろ、家族と訪れた香芝市のリサイクルショップで行方不明になり、5日午後9時35分ごろ、同県大和高田市で伊藤容疑者の車の後部座席にいるところを保護された。その場で現行犯逮捕された伊藤容疑者は捜査員に「車で監禁していた」と供述したという。
県警は女児が行方不明になった時間帯にリサイクルショップから走り去った不審な車の目撃情報を基に、周囲の防犯カメラ映像から車種を割り出し、県内の約500台の所有者を捜査した。伊藤容疑者宅を5日午後に捜査員が訪れたところ車はなく、不在の様子だったという。