国土交通省東京航空局発注の消防設備の点検業務の入札で談合をしたとして、警視庁捜査2課は6日、落札した消防設備会社「第一防災」(大阪府守口市)の社長、辻村典彦容疑者(46)ら2人を競売入札妨害容疑で逮捕した。
談合の疑いが持たれているのは、羽田空港を管理する東京空港事務所(東京・大田)の施設に設置されたスプリンクラーや消火器、火災報知機などを点検する業務の一般競争入札。昨年9月の入札には10社が参加し、第一防災が1280万円で落札した。落札率は98.98%だった。
辻村容疑者らは第一防災が高値で落札できるよう、他の入札参加業者と価格を調整した疑いが持たれている。
捜査2課は6月4日、東京空港事務所なども家宅捜索した。国交省職員が予定価格を事前に漏らした疑いもあるとみて、官製談合防止法違反容疑でも調べている。